GeG "Merry Go Round" でループするグルーヴを感じる。
2018年9月リリースの1stアルバム『SACULA』が話題を呼んだWILYWNKA
関西を拠点に、レゲエDJで着実に地盤を作るVIGORMAN
そして今回の主役 メロウプロデューサー GeG
この3人で構成された変態紳士クラブからのGeGソロ作
featとして馴染み深いメンツを揃えた今回の楽曲
曲自体も素晴らしいがMVも是非見てほしい。
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GeGはこの映像構成を予め想像した上で楽曲を制作したのか?という完璧な出来上がりだ。
まず韻シストのMC BASI登場から始まるスタートは、日本語ラップ好きを引き込ませる。
また彼の低音でイカした歌声は、甘い今回のトラックにしっかりハマっていてサークルを作ったスタジオセットに点在するGeG.VIGORMAN.唾奇.WILYWNKAの順にDAP(ダップ)していく。
この界隈のラッパー好きは、アガらない訳がない演出だ。
続いてバトンタッチを受ける唾奇がらしさ全開のラップを披露する。
彼のリリックは、所々悲壮感漂う文学的なフレーズがあって、そこに惹かれてしまう。
"一人夜にフラれて砕けて"
"夜を泳ぐ魚 心そして身体"
そしてVIGORMANの滑らかなメロディーライン、WILYWNKAのTRAP感漂うフロウも聞き応えがあります。
さて、このMVを見て私個人的に強く感じたことはGeGが素晴らしいトラックメイカーであるということです。
「いや、それはいい音楽作ったんだから当たり前でしょ?」
…はい、それもあります。
けれど!
また別の視点からも評価をしたいと思います。
それは一見BASIのソロ作?のような見せ方であったりかなりラッパーに視点を向けた演出についてです。
本来、この楽曲はGeGのソロ作なのです。
つまり普段、裏方のトラックメイカーが表で目立てる絶好のチャンス。
例えばBASIの位置をGeGが演出しても誰も文句は言わないはず。
けれど
「ビートメイカーは、ラッパーを輝かせる役目だから俺はいいよ」
と言わんばかりのスタンスを貫いている。
これはビートメイカーやプロデューサーの鑑となる精神だと私は考えます。
そのような視点からもう一度このMVを見ると、4人のラッパーが生き生きとラップする姿に納得がいきます。
そこには絶対的な絆と音楽があるから成り立つのではないでしょうか。
動画再生5分20秒目のシーン
GeGを迎える皆の姿はそれを物語っている。