午後からの授業をサボって【下北沢】のゲームセンターで聴きたいSMOKE MUSIC 4選
"story"
通学路にある下北沢エムエムランドって
お気に入りのゲームセンターは、冷房で20度の冷たい空気と
煙草の煙が混ざっていて心地いい。
あちらこちらから鳴るゲーム機の音が交差して耳に刺さる。
イヤホンを装着しても、その音を完全には遮断できなくて
お気に入りのプレイリスト「下北沢エムエムランド」から選曲する。
さて今回は、
『午後からの授業をサボって【下北沢】のゲームセンターで聴きたいSMOKE MUSIC 4選』
というテーマで気だるい気分とゲームセンターのコスミックな風景をイメージして選曲しました。
ぜひ、4曲とも聞いていただければと思います。
- Tuxedo - Extra Texture feat. DâM-FunK
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我らが大好きTuxedoからニューアルバムがリリースされた。
流行りの四つ打ちやダンスミュージックなんて全然知らなくて下北沢からディグってきたレコードからの音楽が大好きってブギーボーイも2015年デビューの彼らは無視できない存在だろう。
メイヤー・ホーソーン、ジェイク・ワンからなる二人組。
2人共無類のディスコミュージック好きだってのが音づかいからわかる。
また今回のアルバムは、コラボ曲多数収録となっておりそのメンツも超キマってる。
その中でも今回、個人的に最もアガッたのがDam Funkとのコラボ。
レーベルStones Throw繋がりでいつか一緒にやるだろうとは思っていたけれど、その曲の完成度があまりにも素晴らしかった。
Tuxedoのブギー感とDamの気だるいサウンドが絶妙にマッチしてる。
特にメイヤーホーソーンの1st verseは聞き応えあり。
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Tyler, The Creator - Boredom
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ついこの間、発表したアルバム「IGOR」は自身初となる全米チャート首位を獲得した。
その中でも、山下達郎の"Fragile"をサンプリングした「GONE,GONE / THANK YOU」は日本国内のヒップホップシーンでも話題となった。
彼はラッパーでありながら、スケーターとしても有名だ。
そしてスケボーとヒップホップは密接で、同じ感性を持つ仲間もまたその界隈で繋がる。
その象徴が、The internet.Earl Sweatshirt.Frank Oceanなどが所属しているTylerリーダーのODDFUTUREだ。
ODDFUTURE出身のアーティストは、そのセンスと奇抜さを作品へ表現しマルチに評価されている。
そんな繋がりをLAで築いてきたTylerは、まさに今の若年層ストリートシーンを熟知しているわけでありその空気感にあったトラックを作り出せるのだ。
ときに激しくベースを唸らせるときもあれば、70年代のSOULを想起させるようなグルーヴを作り出しチルさせることもある。
まさに今のストリートシーンなのだ。
今回のBoredomは、そんな中でもセンスと気だるさを上手く組み合わせたチルミュージックだ。
- Knxwledge - Relapse feat. Traffic
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Stones ThrowからのヘビービートメイカーKnxwledge
ソウルミュージックを基本にサンプリングし、分厚いベースとドラムで作り出すビートは独特のグルーヴがある。
活動拠点をカリフォルニアとし、温暖な気候の地域だから生まれる風景を音楽から感じれるはずだ。
ラッパーTrafficとフューチャリングした今回の楽曲もまたKnxwledgeならではの音作りとなっていて、重低音ゴリゴリだけれどどこかカリフォルニアを感じる仕上がりとなっている。
サンプリング元のI Start You Up,You Turn Me OnLeVertとも聴き比べて欲しい。
イントロを丸々抜き取っているが、そこにKnxwledgeの重いドラムとベースを導入しヒップホップを演出する。
あとは、このアーティストのこの曲をサンプリングするKnxwledgeのセンスはやはり秀逸である。
- King Geedorah - Next Levels Feat. Lil'Sci, ID 4 Winds & Stahhr
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MF DOOM(以下MDと略)の別名プロジェクト King Geedorah
MDは、荒々しいビート作りでありながら絶妙な後ろノリグルーヴを生み出すことが特徴的であるビートメイカーだ。
またKing Geedorahという名前を自らに付けることからもわかる通り、日本の特撮やアメコミをルーツとしている彼はそこからよくサンプリングしている。
Next Levelsはジャジーなサックスから始まり、シブいピアノフレーズに乗せる荒削りなMDのドラムがリズムを刻む。
MDのどの曲にも言えるがお世辞にも上手いっ!とは言えない音作りやMPC使いは、ピカソのそれと似ているのかもしれない。
聞けば聞くほどにその音の虜になっていだろう。