グルーヴは都市にある。

音楽には、風景があると思います。この音楽を聴けばあのシーンが蘇る。あの音楽を聴けばあの人のことを思い出す。そのような音楽が独自に持ったstoryを綴っています。是非、掲載曲を聴きながら私の"story"を読んで頂きたいです。その音楽から見えた風景を貴方と共有したいと思っています。

『風景聴きレビュー』AmPm "This Mess" 【新宿南口】から甲州街道を下ってく始まりの朝

 ※ 下記の"story "は掲載曲を聴いて想像したものです。音から見える風景や物語を文にしています。是非、音楽を聴きながら読んで頂けると幸いです。

 

 今回、ご紹介したい曲がこちら。

 

 AmPm(アムパム)

エーエム・ピーエム 某昔のコンビニではありません笑

 

彼ら日本人アーティストなのですがご存じでしたか?

国内ではそれほど知名度は無いものの海外では超人気ストリーミングアーティストなのです。

なぜストリーミングアーティストと表現したかというと、ストリーミングミュージックアプリSpotifyで大ブレイクを果たしたからです。

というのも彼らは顔を晒していません。

 

いつも狐の覆面を被っており、いわゆるダフトパンク、マンウィズ系の類ですね。

 

私個人的に、覆面を被って売れているアーティストは総じて音楽の質が良いという持論が御座います。

MF DOOM、DAFTPUNKなどなど。。。

 

そして彼らの無機質で洗練されたフレーズは一級品です。

ストリーミングアプリから売れる理由も理解できます。

また、どのジャケットもおしゃれなデザインで視聴者の記憶に残らせる戦略なのかと考えます。

 

デビューシングル『Best Part of Us』がリリースされてから4カ月という期間でSpotifyでの総再生回数が530万回再生

 

無名から一気にスターになった彼ら。

そのきっかけがSpotifyという点から現代のミュージックシーンは多様化が進んでいると考えます。

特にSpotifyはプレイリストが充実しており、シーンに合わせたプレイリストがたくさんありその中に無名アーティストが紛れ込んでいることも珍しくありません。

 

Spotify出身アーティストは今後、要チェックかと。

 

そんな彼らの音楽を聴くと冬の朝が見えてきます。

 

だけどいつもとは違う。

 

忘れることができないあの人との記憶を消すことができない出勤前の新宿駅で。。。

 

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  • story

 

朝霧がかかった都庁をバックに、甲州街道を下っていく人々

冷気が頰をかすめ、すこし寂しさを覚える。

 


忘れたって自らに思わせたつもりだったけれど、朝は冷酷だ。

 


変に冴えた五感が、貴方を作り上げる。

 


単に冷えた鉄は、都会を作り上げる。

 


違いは単純に、触れれるか触れれないかの事実で

胸の痛みは、物質的に締め付けられてる様に感じる。

 


アスファルトを叩く靴

踏み出すたびに擦れるコート

唯一の温かみを残したポケット

 

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白い吐息は空中を浮遊しては消える。

 


粒子が最後の一粒にまでなって

透明になったとき世界は有限なんだって感じる。

 


貴方が注ぐことのできる愛の量から私が溢れてしまったことも有限。

 


溢れた液は、空間を移動して私の瞳から溢れる。

 


たくさんの透明なそれは、吐息の様には消えない。

 


まるで有限の世界から逸脱したように流れ続ける。